社長ブログ
ITで地域と企業を元気にする会社、株式会社フクールの福崎です。 役にたつ情報・・・・も少しはあるかもしれませんが(笑)、だいたいが他愛もない事だと思います! もし、良かったら読んでください。
「精力善用」「自他共栄」
西郷どんロス!から数週間(笑)
また、新しい楽しみが日曜夜の8時に帰ってきました!
「いだてん~東京オリムピック噺~」
(NHKさんからお借りしました)
マラソンの父と言われ、オリンピックに最初に出場した「金栗四三」さんと、東京にオリンピックを呼んだ男「田畑政治」さんのお話!
2020年、第二回目の東京オリンピックの前年!
大河ドラマ初の近代ドラマ!
脚本はあの宮藤官九郎さん!
西郷どんとは、また違った魅力がたっぷりありそうで、楽しみにしていきたいと思います。
その、「いだてん」の初回が先日1月6日に放送されました!
第一回目の放送で中心的な存在だったのは「柔道の父」であり、「日本オリンピックの父」、そして「教育者」である「嘉納治五郎」さん!
実は昨年参加した教育ITフォーラムで、灘高校の先生の話を聞いてから、めっちゃ興味があった人物の一人。(あの名門灘高校の創設に関わったそうです)
興味があったのですが、なかなか深く知ることをしていなかったのですが、今回の大河ドラマをキッカケとして、真田久さんという方が書かれた「嘉納治五郎〜オリンピックを日本に呼んだ国際人〜」という本を読みました。
本を読んでの率直な感想は・・・・「もっと知りたい(笑)」ですね。本当に素晴らしい方だなと。
オリンピックやスポーツの視点から見ても、日本の近現代史の視点から見ても、教育者(人間教育)としての視点から見ても、素晴らしいお方だったことを知ることが出来ました。
特に、スポーツや柔道を通しての人間教育と国家観には、経営者としても父としても学ぶことが多かったです。
もともと学業の成績もよかった嘉納さんは、学習院の講師だった時に作った私塾が嘉納塾。
そして、その嘉納塾の目的は「国家や社会のために働く人材の育成」。
「よく艱難困苦に打ち克ち、克己、勤勉、努力の習慣を養い、人のために潔く推譲するの精神」を持たせることに重きを置いた教育を施したそうです。
その嘉納塾では、柔術の稽古も始められ、数年経って相手を倒すだけの柔術ではなく、人間形成も合わせ持った「柔道」という名に改め、その道場を「講道館」(道を体得するところ)と名付けられました。
そして、その講道館では、「精力善用」「自他共栄」を指針とされました。
大河ドラマの終わりのコーナーでも、井上康生さんが、この二つの言葉に触れられていました。
「精力善用」とは、己を鍛錬の中から磨き、最善だと信じるものに全力を尽くすこと。
「自他共栄」とは、他社に貢献することが己の人生も豊かにすることに繋がる。ということかなと。
この言葉は、柔道を全くやったことない私も激しく共感することができました。
自己の利益ばかりを追求する人や自分さえ良ければ良いという考え方の人も少なくないように感じる昨今こそ、このような考え方が非常に大切なのではないかと考えます!
先の教育フォーラムでお聞きした嘉納さんの「文武不岐」の考え方も同じことなんだと思います。
いや〜〜まさに仕事も一緒だと思う!
私は、仕事を通して、困難に向き合うことや考えること、他者を尊重すること、感謝の心、集中力など、生きる力を育むことが人間を立派にしていき、自分の人生を豊かに切り拓いていくのではないかと思っています。
勝手に言葉を作ったら、生働不岐とか公私不岐かな・・・
最近流行りのワークライフバランスという言葉の背景には、ワークとライフは別々の価値概念だから、そのバランスを重視しましょうという考え方がありますよね。
けど、私はワークとライフは切っても切り離せないもの、まさに「不岐」だと考えています。
ワーク(働くこと)を通して、自らを高め、ライフ(人生)を素晴らしいものにしていくんだと思います。
嘉納治五郎さんはその生涯を通して、その実践をされたんだと感じます。
柔道やスポーツ、そして人生を通して、立派な生き方を多くの人の心に遺された、まさに教育者なんだと感じました。
私自身も経営者として、仕事を通して、若い社員のみんなに、良い影響を遺していける、そんな生き方をしていきたいと感じました。
いや〜〜〜それにしても、この時代にはこんなに素晴らしい人がいっぱいいたんだろうな〜〜
「いだてん」楽しみです!