社長ブログ
ITで地域と企業を元気にする会社、株式会社フクールの福崎です。 役にたつ情報・・・・も少しはあるかもしれませんが(笑)、だいたいが他愛もない事だと思います! もし、良かったら読んでください。
孤高の人
国家の教養が今年もっとも読んで良かったなと感じる本でした。
その国家の教養を書いたのが藤原正彦さん。そして、そのお父様がなんと、「剣岳~点の記」の新田次郎さんだと知って大興奮(笑)。
あの山岳小説で有名な新田次郎さんだったのですね。
知らなかった・・・
そして、大興奮した瞬間気が付きました!「読んでいない・・・」(笑)。
ということで早速、近所のブックスなかだへ行ってきました。(国家と教養を読んだので、なるべくAmazonや通販で本は買わないようにしようと思いました。街の本屋がなくなることは絶対にあってはいけないと思っています。)
そして、新田次郎さんの「孤高の人 上下巻」を買ってきました。
そして、読みました!
加藤文太郎という不出世の登山家のお話。実話ですかね。
孤独だけど、強く、優しく、温かい登山家のお話。
そしてその主人公を取り巻く人たちは皆、昭和初期という激動の時代を必死に生きた人たち。それぞれがそれぞれ、人間の色んな部分をさらけ出しながら、必死に生きている姿がありました。
その時代だから皆んなそうなのか、いや、おそらく加藤文太郎という人の持っている何かが、そのような人を惹き寄せたのではないかと思います。
孤独と戦いながら、冬山登山に挑み続け、何度も危ない状況を体験しながら乗り越えていく主人公の加藤文太郎。その乗り越えた分だけ強くなっていく姿が小説を飛び越えて感じることが出来ました。
そして最後、山で命が尽きるところは、自分自身も一緒に山に登っているような感覚になりました。そして、加藤文太郎の強さと優しさと、そして弱さを感じることが出来ました。
夫の帰りをずっと待っている花子さんの事を思うと、胸も苦しくて苦しくて、涙が出そうになりました。
初めて読んだ新田次郎さんの小説。本当にちょっと先のページが気になって気になって・・・。それが新田次郎作品なのか!
いぅれにしても、この小説は最高でした。さすが藤原正彦さんのお父さん ですね。