昨日、剱岳の登山に挑戦して来ました。
会長が先月登頂したのが羨ましかったのと、剱岳という山にビビって、ずっと逃げていた自分が嫌だった時に、佐伯知彦ガイドに「行きましょう!」と誘われたのが要因。
佐伯さんとは、日頃から富山という地域に良い影響を与える事業を一緒に考えたいねと言っていたので、迷わず「行きましょう!」ということになりました。
しかも、私自身も、会社としても新たなステージに挑戦していかなければいけないなと感じていたので、その気持ちを確固たるものにするために、宣言する場所としても剱は格好な場所だなと。
さらにさらに、偶然にも先週、みくりが池温泉の社長が当社に飛び込んで来られ、「PCやネットワーク、クラウドについて相談に乗ってほしい」と言われました。これは、もう立山に登れ!と神様が言っているのに違いないという勝手に思って、登って来ました。
剱岳・・・、登山のことにあんまり興味が無い人ですら、「険しい山」「危険な山」という認識がある山の一つじゃ無いかなと思います。
実際、今年も何人かの方が亡くなられたり、行方不明になられたり・・・。怪我人の数も相当いるんじゃないかな。
その、『剱岳』に昨日、挑戦して来ました。
結果は、無事に今ここにいるということが全てかなと感じていますが、やっぱり怖かった(笑)。
岩、岩、岩、崖、崖、崖ばっかりの山。鎖も13箇所もあり、手を離してしまったら一巻の終わりという登山ルートの連続でした。「ミス=フィニッシュ」という、緊張感の中にずっといる感じでした。
前日、剱岳麓の剱沢小屋に泊まったのですが、台風前ということもあり、そこに宿泊されていたのは13名だけ。そのほとんどが、宿泊当日に剱岳に登頂された方ばかりでした。そして、有名人の佐伯知彦さんのおかげで皆んなが一つの部屋に集まって、いろんなお話をする仲になったのですが、その方々がニコニコと剱岳の怖いところを言ってくるので、私のビビり具合はマックスになっていました。
しかも、夜寝る時に、夢だったのか勝手に想像したのか分かりませんが、「鎖の手を離して滑落する」姿が頭に浮かんでしまって・・・。
前日は、本当に怖かったです。
けど、その怖い自分に「出来る、大丈夫、余裕余裕」という言葉を語りかけて、なんとか気持ちを保っていました。この言葉は、先の本氣フォーラムで講演頂いた斎藤幸一さんが、発する言葉が自分を強くも弱くもするというニュアンスのことを言っておられたのを聞いて、「余裕余裕」と言い聞かせていました。
そしてもう一つ・・・
iPhoneで、家族と会社のみんなの写真をずっと見ていて、「この大切な人達の為に、絶対に死ねないな」と心に強く誓うことで勇気を奮い立たせていました。
そんな前日を過ごして、いよいよ挑戦の日!もう、恐怖はありませんでした・・・ということはなく(笑)、怖くて怖くてしょうがなかったですが、チャレンジする自分を信じて、一歩目をスタート。
途中、剱岳までの長い長い登山道や、雑誌やインターネットで見ていた難所の数々が待ち受けていて、心を打ち砕かれそうになりましたが、これからも色々な困難が人生には待ち受けているけど、逃げない自分でいたいし、これからの挑戦を剱岳の神様に伝える為に、前へ上へ突き進ん行きました。
朝の6時に山小屋を出発してから約3時間、あの剱岳の頂上に登頂出来た瞬間は、いろいろ考えていたことも忘れて、ただただ達成感に浸ってしまって、挑戦を誓うとか忘れていました(笑)。
とはいえ、祠の前でちゃんと誓って来ましたが(笑)。どんな挑戦をするかはまた今度、しかるべき時にお話をしようと思いますが、兎にも角にも、剱岳に登頂をして参りました。
社員のみんなには、忙しい時に、山に行かせてくれてありがとうと言いたいです。
今回の剱岳登山も会社にとって良い影響のあるものにします。その為に、今日からまた毎日を積み重ねて行くぜ!って感じです。
剱岳登山。
弱い自分を一つ乗り越えられた貴重な登山でした。