社長ブログ
ITで地域と企業を元気にする会社、株式会社フクールの福崎です。 役にたつ情報・・・・も少しはあるかもしれませんが(笑)、だいたいが他愛もない事だと思います! もし、良かったら読んでください。
Too Much
カンヌ映画祭など、主要な映画祭の選考委員や応募作品の監督の男女の割合を公表して平等を目指そうという「50/50by2020」という運動が広がっているらしい。
3年前、世界的に広がった「#MeToo」運動がきっかけ。
あの時、こんなに影響が大きくなって、こんなふうに映画界に影響があるなんて思っていなかった。
確かに、端を発したハリウッドの映画プロデューサーとかは断罪されるべきだと思う。
自分の優位的な立場を利用した最低の行為。絶対に許されない。
また、あの渦中で、女優の水原希子さんが告白した、ある企業の偉いおじさん達もダメ。アウト。最低だと思う。
女性に対する尊厳や尊重がない組織や社会は今後、今まで通りにいくはずがないと思うけど、そもそも女性だけではなく他者への尊厳や尊重が社会を構成する上で最も大切なことだと思う。
男女という違いだけではなく、国籍や人種、年齢、障害の有無などなど・・・・自分以外の他者を尊重出来る社会が大切だと思う。そんな社会になるように自分は自分の立場で、出来ることを実践していこうと思う。
が、私の考えです。というのを前提に・・・・
今、映画祭で起きている全てに対して同意出来るわけではない。
今回のニュース、「選考委員や応募作品の監督の男女の割合を公表して平等を目指そう」というけど、そこは数の平等を目指すだけで良いのかな?
機会の平等は絶対に必要だと思う。男性でも女性でも機会は平等。絶対に大事。
けど、男性監督と女性監督の数が50%:50%になれば良いと思わない。
映画は文化だと思う。
それこそ男性だとか女性だとか関係なく、素晴らしい作品や監督がいっぱいになれば良いと思う。目指すべきは男女の比率ではなく、良い作品がもっともっと産まれる状況だと思う。
今年の8月にベルリン映画祭は「最優秀男優賞」「最優秀女優賞」を廃止して、「最優秀主演賞」と「最優秀助演賞」を設けるっていうニュースがありました。
「最優秀主演賞」を何年も何年も男性が(もしくは女性が)受賞したら、それも「女性軽視だ(男性軽視だ)」って言うのかな?
また、アメリカのアカデミー賞は出演者の一定以上をマイノリティーや女性、障害のある人などとすることを選考基準にしたって言うニュースもあった。
じゃあ、男の子4人の子供がいる「福崎家」を追っかけた映画を作ったら、アカデミー賞は受賞しないってこと?(笑)。
アカデミー賞を取ろうと思ったら、無理やり作品の中にマイノリティーや女性、障害のある人などを出演させなきゃいけなくなる・・・
なんだそれ?(笑)。
これらの「〜〜〜〜賞」は映画文化の発展に寄与する為にあるのか?それとも、興行的に映画が儲かるものにする為にあるのか?
疑問だ。
ちなみに、先週の日曜日に写真家の浅田政志さんを描いた映画、「浅田家」を三男と一緒に観てきました。
素直に素敵な映画でした。