トラブルシューティング「顔料インクと染料インクの違い」
カスタマーサクセスチームの室沢です。
突然ですが、これから定期的にトラブルシューティングを記載します。
記載をしようとしたキッカケは、お客様から「印刷した紙で蛍光ペンを書くとき、滲んでしまうのを無くしたい」という
お問い合わせから色んなお客様に少しでも役に立つ情報をお伝えしたいと思い記載することにしました。
さっそくですが、一回目は「顔料インクと染料インクの違い」についてです。
【 顔料インク 】
染み込んで広がることがないため、綺麗に細かく色を出すことが出来できます。
黒の表現に優れ、重厚感のある仕上がりになります。
--- メリット ---
・高精細/高諧調 → 写真に忠実。
・耐水性に優れ、にじみにくい
--- 注意点 ---
・こすれ、はがれに弱い
・光沢紙の場合、反射光によってムラが出やすい
【 染料インク 】
顔料インクより発色がよく、鮮やかな仕上がりになります。
特に光沢紙で光を美しく表現できます。
--- メリット ---
・光沢紙での発色に優れる
・プリント速度が速く生産性が高い
--- 注意点 ---
・水ぬれ/にじみに弱い
・光や空気に触れると、時間とともに色が薄くなりやすい
【 まとめ 】
・溶剤(※1)に溶ける着色剤が染料、溶けない着色剤が顔料といいます。
染料インクは写真印刷に強く、顔料インクは文字印刷に強い。
(※1…例えると「石油」「ガソリン」)
・染料インクは溶剤に溶け、色んな色を混ぜ合わせると新しい色が作れる。
ですが、日光に長時間当て続けると褪せてしまう色がある。
・顔料インクは溶剤に溶けず、溶剤の中でも均一に混ざった状態で筆記できるインクです。
染料インクと比べると耐水性や耐光性に特化している。
深く調べていくと、最上位顔料インクというのもあると知りました。
顔料インクと染料インクの特長を全て持っているインクだと言うことだそうです。
インクによって適しているもの、適していないものがあるので、
詳しく調べ、商品を選んでいただけたらと思いました。
以上です。
もっと知りたい方は、下記のURLを参考にして下さい。
キヤノン → http://cweb.canon.jp/e-support/faq/answer/inkjetmfp/12039-1.html
エプソン → http://www.epson.jp/katsuyou/photo/manabu/ink/
インク革命.com → http://ink-revolution.com/index.php/002-04.html
ご不明な点や気になる点が御座いましたら、お気軽にご相談下さい。