スタッフブログ
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NASとクラウドストレージサービス Box 結局のところどっちが優秀?
全米上位500社がその総収入に基づきランキングされるフォーチュン500企業の68%が導入しているとされる
クラウドストレージサービスBoxですが、しばしばこのようなお問合せを受けることがあります。
ファイル共有をするのにNASとBox(クラウドストレージ)、どっちがいいの?
結論から述べると、どっちも優秀です。
というのも、それぞれにメリットがあり、社内での使い方次第になります。
選定基準で大きなところだと、以下の点になります。
◆コスト(初期費用・管理費)
◆使いやすさ・機能
◆セキュリティ面
では、NASとBoxについてそれぞれ比較してみます。
📌コスト(初期費用・管理費)
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NASは、購入しネットワーク構築をすれば、HDDの故障などを除き維持費をかけずに使用することが可能です。
また、製品価格も2万円前後~とコストも抑えられるのも特徴的です。
しかし、金銭コスト以外で知識や構築のコストという面が必要とも言えます。知識がない方が導入するには若干ハードルが高いかもしれません。
一方でBoxの場合、1ユーザあたりの月額制\1800(税別)で、初期費用のみのNASと比較するとランニングコストは高いと言えます。その代わり、故障や複雑な管理という面では心配することがなくなります。
📌使いやすさ・機能
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使いやすさ・機能性については総合してBoxに軍配があがるかと思います。
社内で完結しているNASに対して、Boxでは外出先からのアクセス、社外ユーザとのやりとりも容易に可能です。
外出先でもネットさえ繋がればファイルを見る、編集することが出来るのはBoxの大きなメリットであると言えます。
また、Boxでは同時編集を可能としている点、ファイルのバージョン履歴を50~100件保持できる点などから、NASでありがちなファイルをわざわざローカルに保存、編集して再度アップロードするという手間や、ファイルのバージョン管理問題はありません。
Boxでは社外ユーザに対しても、先方のBoxアカウントの有無に影響されずファイルを共有することが可能です。
また、容量について気にしなくていいなどもBoxのメリットとして挙げられます。
その他、主流になりつつある電子サインや、自社内でのワークフローを組めたりするのも特徴的です。
NAS | Box | |
容量 | 〇 | 無制限 |
管理の負担 | △ | ◎ |
社外とのやりとり | ー | ◎ |
多種多様な使い方を可能とするBoxに対し、社内でのファイル共有、バックアップ置き場などの一般的な使い方としてはNASでも十分といえます。
📌セキュリティ面
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NASはデータを機械内部のHDDに保存しています。そのため、トラブルや災害などでNASが故障した際のデータ損失リスクは常に隣り合わせと考えられます。また、近年のリモートワークの普及や、外出先からリモートアクセスする際などのセキュリティホールも懸念されます。
決してセキュリティが低いわけではありませんがいくつか懸念事項はあると考えられます。
Boxは最も安全なファイル共有環境といえます。通信データは高強度のTLS 1.2、保存ファイルは256ビットAESで暗号化するなど、使用可能な最も強力な暗号化をサポートしています。
ユーザごとに7種類のアクセス権限を設定することも可能で、サーバーの分散管理などセキュリティについてはかなり信頼が厚いといえます。
📌まとめ
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以上がNASとBoxの大まかな比較になります。
良いサービスは世の中に数多くありますが、良いサービスが自社に本当に適したサービスなのかは一概にいえないかと思います。
お客様一社一社の使い方、環境に適したサービスを提供できるよう今後も精進してまいります。
ご不明な点など御座いましたらお気軽に弊社までご相談ください。